October, 12
最近ヒット出てないじゃん?
今は過去の遺産で食べていけているけど、
あと5年したらダメだと思う。
勤続○十年というおじさまの、自社への評価です。
コレだけ読むとよっぽど経営状態悪いんじゃないかと思わせるような発言ですが、全世界的な知名度を持ち、いくつかの分野ではトップのシェアを持ち、総合売り上げも日本国内の業界でトップ(だったはず)の企業です。
彼にとってヒット製品というのは、圧倒的なトップシェアをもつものを指すんです。
彼は、現在の業界2位以下との差が縮まることすらも「ダメになった」と評価するでしょう。
「圧倒的に勝ち続けることが当たり前」
日本国内において、柔道の世界大会があるときにはメダルが取れて当たり前だという雰囲気になるようなものです。
誰かに勝とうと思って背中を追いかけているうちは、けしてその人を抜くことはできないんじゃないのかな。
トップで居続けることが常態であるからこそ、要求基準も厳しくなるわけで。
勝ちたいのならこれくらいの厳しさも時には必要だよね。
私の中からは出てこない、トレースしがたい発想ではありますが、これを勝者のメンタリティって言うのかな。
「陰摩羅鬼の瑕」京極夏彦
解が見えていると、京極堂の憑物落としの作法で楽しめるのね。
他の作品忘れちゃったから再読しようかしら。
コメント
そのおじさま個人の考え方が分かったって訳じゃないんだけど。
彼が言いたい事が何となく理解できた気がする……
なるほどあの理論で言うならこの状況かって。
ってぼやく、経済学部でした^^;
ちょっと思っただけだから気にしないでh
てか京極堂また読みたくなったじゃん!
投稿者: さぐも | 2006年10月14日 10:58
>さぐもちゃん
あー確かに経済やってると違う見方になるんだねぇ。
僕は経済経営などの現代社会系にまったくもって無知なので
そういうもんなのかー、と納得してみたりしました。
再読するとまた違う感想になるんじゃない?
少なくとも京極は再読に耐えうる書物だと思う。
投稿者: とも | 2006年10月16日 14:51