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re: lovesickness

私信です。


まずは、一生のうちでそこまで強く想える相手に出会えた幸運におめでとう。
強く想う相手にひとりも会えない人だってきっといるよ。

そこまで強く想っているのなら、恋人や配偶者や子どもがいる程度じゃきっと気持ちは変わらない。
むしろ別れを願ってしまう分、前よりも強度が上がるかもね。
外的要因なんてなんの障害にもならないよ。
終わりを決められるのは自分だけだ。

自分の「好き」という想いに対して、自分が望むリアクションが返ってこないことを了承できる?
もちろん拒絶や無視も含めてね。
その上でなら、想うことは罪じゃない。
都合のいい相手扱いに甘んじるのは、後々ゆがみが来るのでお勧めはしないけど。

想い続けるというのなら、望んだ通りのリアクションを相手に求めすぎて、自分の気持ちだけに目が向きすぎてしまわないように気をつけて。
相手の気持ちに配慮ができなくなった人のことを最近では「ストーカー」と呼ぶわけで。

思い出してしまうのは、自分じゃ止められないからしょうがない。
でも過去のメールを眺めたり、電話したり、現状を知ろうとしたりはナシで。
忘れようとすること自体、相手を脳裏に浮かべることなので、強いて「忘れよう」とは考えない。
更なる思い出を記憶から掘り起こしたり、あのときああしていたらこうしていたらと反省を続けることもしない。

それらすべては、あえて自ら過去に囚われに行っているように見える。
一歩間違えたら、不幸酔いしているようにもね。

相手にまつわる一切を考えないようにするだけでもだいぶ変わってくるよ。
人間の脳みそは、よく考える物事に対して最適化されていくので、ある特定のことについて考えれば考えるほど脳裏に浮かびやすくなるもんです。
逆にまつわるすべてを遠ざけることで、だんだん意識野にあがらなくなってくる。

諦めるというのは、終わったのだと言い聞かせ続けて自分の気持ちを飼いならすことに似てるのかもね。
一種のしつけみたいなもんか。
御しがたいという意味でなら、気持ちも獣も大差ないし。

自分にとっていいことじゃなくても受け止めざるを得ないのが過去。
すました顔で覆い隠しても、なかったことにしたくても、過去の出来事は消えないのですよ。
記録は消せても、記憶がなくなっても、事実は変わらない。

その事実をどう消化するかで、その人のその後は大きく変わる。
5年後のあなたが、今のあなたの経験を「糧になった」といえるといいね。

あちらに書くには長くなりすぎそうだったので、こちらで。